昨年は
大阪杯で悲願のG1制覇となった
スワーヴリチャード(栗東・
庄野靖志厩舎)。昨秋はJC3着の後、放牧に出されており、2月2日にノーザンFしがらきから栗東へ帰厩。今朝14日は今年の初戦、
中山記念(2月24日・中山芝1800m)に向けた1週前追い切りを行っている。
CWコースの開門から5分ほど経った時間に、
M.デムーロ騎手を背に入場。
ドンアルゴスを追いかける内容だったが、1コーナーから2コーナーに入っていく時点で少し行きたがるような素振りを見せる。
そこは気心知った鞍上。うまくなだめながら、向正面へと入っていくが、ここでも少し頭を上げ気味になる仕草。道中のラップが遅くなると、どうしてもこんな感じで走る馬なので、その点は気にしなくてよいだろう。
そのように言い切れるのは、最後の伸びが秀逸だから。最後の直線は内に進路を選んだが、手前を替えてからは相手を突き放しての伸び。ぐんぐん加速していく走りは道中で脚がたまっているからこそ。
時計は6F83.7〜5F67.2〜4F51.6〜3F37.3〜1F11.8秒。前半は遅くなったが、終いは速い時計を出している。この走りを見て、あらためて感じたことが、道中緩急のつく流れの方が高いパフォーマンスができるタイプのような気もするが、それは今回のレース結果を見れば明らかになるだろう。
(取材・文:井内利彰)