馬インフルエンザの発生によって、2月7日から12日までストップしていた英国における競馬開催が、13日(水曜日)から再開した。
16日(土曜日)に
アスコット競馬場で行われたG1
アスコットチェイス(芝21F8y)は、2番人気(4倍)に推されていたサーネイム(セン7、父ニックネーム)が2着以下に17馬身差という大差をつけての圧勝となった。
英国の伯楽ポール・ニコルスが管理するサーネイムは、15/16年シーズンにハードルデビュー。スティープルチェイス転向初年度となった昨シーズンは7戦し、G2ペン
ディルノーヴィスチェイス(芝20F110y)など2重賞を含む3勝を挙げた他、G1マニフェストノーヴィスチェイス(芝19F200y)4着などの実績を残した。
今季3戦目となった前走
アスコットのハンデ戦(芝21F8y)を21馬身差で大勝し、今季の初勝利を挙げてG1
アスコットチェイスに参戦したサーネイムは、序盤から軽快な逃げを展開。直前入り口で、昨年に続くこのレース連覇を狙った1番人気(2.375倍)がサーネイムの直後に迫ってきたが、最終障害飛越後にサーネイムがスパートすると一気に2頭の差が開き、最後は17馬身差の圧勝となった。
陣営は当初、今季最後の目標をG1パンチェスタウンゴールドC(芝24F120y)においていたが、この結果を受けてレース後、チェルトナム
フェスティヴァル3日目(3月14日)のG1ライアンエアチェイス(芝20F127y)に参戦する可能性を示唆した。ただし、同馬のここまでの良績は右回りコースに偏っており、チェルトナムの左回りコースをこなせるかどうかが課題となりそうだ。
(文:合田直弘)