25日、都内のホテルで「NAR
グランプリ2018」の表彰式が行われた。
昨年8月に佐々木竹見元騎手の
地方競馬通算勝利記録を更新し、特別賞を受賞した
的場文男騎手がファンや関係者への感謝の思い、喜びの声を語った。的場騎手は昨年の殊勲騎手賞に続き2年連続のNAR
グランプリ受賞となった。
【
的場文男騎手のコメント】
どうもありがとうございます! 競馬関係者の皆様、ファンの皆様の応援のおかげでここまでこれたので、本当に喜びと感謝の気持ちでいっぱいです。
自分としては(7152勝を達成して)目的がなくなったというか(笑)、ちょっと力が抜けたような感じです。5000勝、6000勝を通過するときはとんでもない数字だと思っていましたから。佐々木竹見さんの記録はね、夢の記録でしたから、100年経っても誰も抜く人は出てこないと思っていたんですけど…。ファンの皆様の声援があって、頑張って来れましたね!! 6000勝した頃も、竹見さんの記録なんて思ってなかったんですけど、ひたすらに、夢に向かって頑張りました。関係者の皆様と、ファンの皆様にものすごく助けられました。
去年は本当に素晴らしい年でした。竹見さんの記録を抜いて日本記録を更新できたし、JBCもね、もう僕も年なんで最後の中央だなぁと思って行ったんですけど、声援がすごくて、パドックでは涙が出ましたね。
ファンの皆様は馬券を買っているし、馬には馬主さんもいれば、調教師さん、厩務員さんもいますから。みんなが生活かかってますしね。馬の能力を最大限に出せるように毎日全力投球で騎乗をしています。
(今年の抱負は)もう年なので目標がなくなったんですけど、1頭1頭全力投球で、ファンの皆様にいい競馬をみせていかなければいけないと思っています。
地方競馬の発展のためにもね。
東京ダービーは宿題なんですけど(笑)、僕ももう62歳なので、今年のダービーが最後になるかもしれないし、できても来年のダービーくらいで…。限界っていうものもありますし、引き際も大事なので。
ただ、今の大井競馬はすごく多くのファンがいます。「的場騎手頑張れ!」っていう声援もすごいですし、京都に行った時も涙が出るほどうれしかった。そういう応援があるからここまで乗れてきたと思うので、ファンの応援がある限りは乗らなきゃいけないと思っています。今年1年乗って、さらに応援があれば来年も…。辞めるのはいつでもできますが、頑張る姿がきれいだと思うので、きれいな姿で辞めていきたいなと思っています。