「オーシャンS・G3」(2日、中山)
前半の3F通過タイムが32秒3。かなりのスピードで飛ばしているはずなのに、直線の急坂にさしかかっても、
モズスーパーフレアの脚色は鈍らない。
ナックビーナスの猛追も及ばず。まさに、影すら踏ませぬ逃走劇で重賞初制覇を飾った。
ルメールは「超速かった」と開口一番。「フットワークがすごく速いね。楽に逃げられた。
リラックスしていたし息も入った」。名手をしても文句のない乗り味だったようだ。
「32秒3だって出たけどさ。あれ、うそなんじゃないか。33秒5くらいで行ってくれって頼んだんだが…。差されるんじゃないかとヒヤヒヤしたが、止まらないんだからすごいよね」。音無師も目を疑うスピードだった。
次の標的はもちろん、優先出走権を獲得した
高松宮記念(24日・中京)。ルメールは「G1?きょうは結構楽勝だった。相手もだんだん強くなるけれど、多分行ける」と太鼓判を押す。
また指揮官も「力をつけているんだね。
高松宮記念でどれほどか分かるんじゃないか。次は
武豊君が乗ることになるけど、彼はこの馬で2戦2勝。直線が長いから、後ろもついてこないと思う。そのあたり、うまくだましながら乗ってくれるでしょう」と、春の桶狭間決戦へ自信をのぞかせた。
提供:デイリースポーツ