「
フィリーズレビュー・G2」(10日、阪神)
ココフィーユが7日、
桜花賞の優先出走権獲得と重賞初Vを目指して勇躍西下する。パートナーに指名されたのは、先週JRA騎手として待望のデビューを果たしたばかりの藤井勘一郎騎手(35)=栗東・フリー=だ。世界を股にかけて活躍してきた仕事人が、勝負根性抜群の関東の快速娘をエスコートする。
ココフィーユがデビューから5戦して連対を外したのは、3戦目の京王杯2歳S(4着)だけ。それも勝った
ファンタジストから0秒3差という健闘ぶり。「前々走の
ベゴニア賞でもかわされそうでかわさせず2着。勝負根性は大したもの」と
斎藤誠師も
ファイティングスピリットを高く評価する。
先週の
チューリップ賞にも登録したが、2勝を挙げている距離のここまで待機。6日の最終追い切りは美浦坂路で
コパノマリーン(6歳1600万下)と併入。指揮官は「前回よりは落ち着いている。強めにやっても
テンションが上がらなくなった。いい状態で競馬に向かえそうです」と万全の仕上がりをアピール。「ぜひ
桜花賞に出したい。できれば賞金を加算して先々も楽しめるようになってほしいですね」と並々ならぬ期待をかけている。
この大事な一戦に新しいパートナーとして藤井勘が抜てきされた。
斎藤誠厩舎とは、15年のトゥクソムC(韓国G3)で
エスメラルディーナに騎乗し、鮮やかに勝利を飾って以来のコンタクトとなる。世界中の競馬場で実績を残してきたことで白羽の矢が立った。鞍上は「韓国でG1を勝たせてもらって目に留まったみたいなんです。JRA所属馬に乗るのは初めてだったので、本当にお世話になりました。感謝しています」と当時を振り返る。
ココフィーユに関しても前走で騎乗した岩田康からアド
バイスを受けた。「ここ2戦をチェックしましたが、先行力がありますね。岩田さんにも『
ロードカナロア産駒で気性的にも乗りやすい』と言ってもらいました。距離もいいと思います」と勝利のイメージを描いている。クラシックへつながる一戦、藤井勘がこん身のプレーで桜の切符をたぐり寄せる。
提供:デイリースポーツ