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高松宮記念・G1」(24日、中京)
ショウナンアンセムが長い眠りから覚醒だ-。前走のオーシャンSでは3年3カ月ぶりにス
プリント戦に出走し、13番人気ながら5着と奮闘。久々に体感した“激流”に刺激を受けたのか、この中間も元気いっぱいに調整されている。左回りも歓迎となれば、初めて立つ大一番の舞台に陣営の期待は高まるばかり。一発を狙える。
前走でマイルから短距離路線へ舵(かじ)を切った
ショウナンアンセムは、15年12月の初勝利以来3年3カ月ぶりの6F戦で5着と上々の結果を出した。しかもこれまでの逃げにはこだわらず、好位に控えて踏ん張っただけに内容も濃い。
田中剛師も「もっともたつくかと思ったんですけど、馬なりで追走できる場面もあったし、距離短縮がいい方に出ましたね」と満足そうに振り返った。その上で「控える形でも対応できたし、脚質の幅も広がった。6F戦のトップスピードを実戦で体感したことは、いい経験になったと思います」と高く評価する。
昨年3月の中山で1000万下を勝ち上がると、6月の東京では道悪を味方に準オープン、オープンと連勝。
ジャングルポケット産駒らしい、左回り巧者ぶりを発揮した。その後は苦戦が続いていたが、前走で当初予定していたマイルの
東風Sから、オーシャンSへの変更が吉と出た格好だ。
今年4戦目で中2週の強行軍になるが、トレーナーは「馬はフレッシュで、元気はいいです。左回りの方が合うし、直線が長くなるのもいい。これでひと雨降って道悪になってくれたら、もっといいですね」と笑顔。久々に短距離の“激流”を経験したことが起爆剤となれば、前走以上の快走があっても驚けない。
提供:デイリースポーツ