24日に中京競馬場で行われる
高松宮記念(4歳上・GI・芝1200m)。2014年の
スプリンターズS優勝馬であり、ダートの舞台でも活躍した名短距離馬・
スノードラゴンが藤田菜七子騎手鞍上で参戦。これがラストランとなる可能性もある。そこで今回はこの芦毛の古豪の、遡ること2010年から始まった現役生活を写真とともに振り返ることにする。今回は4回目。
■芝でも変わらない切れ味
前回は2013年、5歳時の
銀蹄Sでオープン入りを果たしたところまでだった。その後の
スノードラゴンは
京葉S、
ジャニュアリーSとオープン特別を2勝、
カペラS(GIII)で2着とダート短距離路線で活躍。これまでの勝利もすべてダート戦でのものであり、3歳春以降は24走連続でダート競走へ出走していたが、明け6歳の3月に久々の芝競走・
オーシャンS(GIII)に出走することになった。
実に3年振りの芝レースであり、11番人気とさすがに伏兵評価だったこの一戦。4コーナーではまだ後方に位置していた
スノードラゴンは、中山の短い直線を猛然と追い込み2着。芝でも変わらない末脚を見せ、ファンを驚かせた。そればかりか、続くGI・
高松宮記念でも不良馬場の大外から豪快に脚を伸ばして2着。芝復帰からわずか2戦でGI級の存在として名を上げた。
その後、門別の
北海道スプリントCで再びダートに出走。単勝1.8倍の支持には応えられなかったがここでも2着。芝ダートを問わない末脚で、今ではすっかり代名詞となった二刀流がまさに開花していたが、この数ヶ月後には満開を迎えることになる。