中京11Rの第49回
高松宮記念(GI、4歳以上、芝1200m)は3番人気
ミスターメロディ(
福永祐一騎手)が勝利した。勝ちタイムは1分07秒3(良)。1/2馬身差2着に12番人気
セイウンコウセイ、さらにアタマ差で3着に17番人気
ショウナンアンセムが入った。
ミスターメロディは栗東・
藤原英昭厩舎の4歳牡馬で、
父Scat Daddy、
母Trusty Lady(母の
父Deputy Minister)。通算成績は10戦4勝。
〜レース後のコメント〜
1着
ミスターメロディ(福永騎手)
「やりたい競馬が出来ましたし、よく頑張ってくれました。初めての1200mで、スタートは良かったのですが、ジッとしていると置かれてしまいそうでしたから、促してポジションを取りに行きました。
直線は内を突こうと思っていましたし、前がうまく空いて、慌てずに自分のタイミングで仕掛け、うまくいきました。コンディションはずっと良かったのですが、これまで結果が出ず、今日は何としても結果を出したいと思っていました。
初めての1200mでこうやって結果を出せることにセンスを感じます。1400mまでは守備範囲ですし、ダートも走れる馬。選択肢は広がりましたし、これから短距離界を引っ張っていってくれたらと思います」
(
藤原英昭調教師)
「条件が合っていて、中京は我々も好きなコースですし、力を発揮出来るコースでもあります。狙っていたところを勝ててうれしいです。(自身GI・10勝目について)数が云々というより、皆さんの大事な馬のパフォーマンスを上げて、牡馬であれば種牡馬に、牝馬であれば繁殖牝馬になるように育てています。皆さんに感謝です。
良馬場で内枠を引いたことで、福永騎手と並びを見てイメージがつきました。スタートを切って理想的な順番で上がって来て、これはいけるかな、と思いました。昨日から馬場を見て、今日は若干変わっていました。(2014年の)
ストレイトガールの時は大雨が降って泥んこ馬場になって負けてしまいました。馬場は気を使っていました。風が吹いて内も残るだろうと思っていました。
ダートも、1400〜1600mも走る馬です。オーナーと相談して左回りを狙いました。しっかりした血統の馬を仕上げた結果です。小さい時から見ていたこのレースを勝てて感無量です。(この馬の
父Scat Daddyがこの世を去って)残さないといけないと思った血統で、GIを取らないといけないというプレッシャーがありました。ひと安心です」
2着
セイウンコウセイ(幸騎手)
「陣営とは、今日は逃げずに少し抑えて行く、と話していました。いつもよりゲートが速かった中、抑えた時に少しハミを噛んだことがもったいなかったですが、もう少しでしたし、惜しかったです。GI馬らしい走りをしてくれました」
3着
ショウナンアンセム(藤岡康太騎手)
「位置は気にせず、この馬のリズムで行きました。3コーナーで前はゴチャつきましたが、この馬自身はスムースに立ち回ることが出来ました。最後は差を詰めてくれましたし、もう少しでした。よく頑張ってくれました」
4着
ダノンスマッシュ(
北村友一騎手)
「イメージしていた形で競馬は運べました。ただ、4コーナーを内を空けずにきれいに回りたかったのですが、内から出てこられて、余計に外を回る形になりました。これまで内をロスなく立ち回って来る競馬が続いていましたが、今日は外から、時計が速い中でもしっかり脚を使ってくれたと思います」
(安田隆行調教師)
「いい枠順だと思いましたが、結果的には災いしたかもしれません」
5着
ティーハーフ(
国分優作騎手)
「いい手応えで突き抜けるのではないかというくらいの反応でした。年齢を感じさせない動きをしてくれました。長くこの馬を見ている厩舎の担当者も分かってくれていて、しっかり仕上げてくれました。感謝です」
7着
デアレガーロ(池添騎手)
「直線、いい脚でしたが、今日は内がいい馬場でした。先週までの馬場なら外枠も有利かと思っていましたが、ロスのないよう内に入って行きました。直線は外に出すしかありませんでしたが、いい脚を使っています。GIでやれるところまで力をつけていることを感じますが、今日は不完全燃焼、悔しいです」
9着
アレスバローズ(川田騎手)
「あれでは競馬になりません。かわいそうでした」
10着
ラインスピリット(
森一馬騎手)
「前半はロスなく内でためる形でした。思ったより伸びませんでした。馬は徐々に良くなっています。今日は相手が強かったです。オープンや重賞で頑張りたいです」
15着
モズスーパーフレア(
音無秀孝調教師)
「騎手に指摘されるまで分かりませんでしたが、今日は体調面で今ひとつでした。万全ならこんな走りではありません。追い切りをやりすぎたかもしれません」
16着
ダイメイプリンセス(
M.デムーロ騎手)
「外枠がきつかったです。状態は前走より良かったです」
17着
スノードラゴン(藤田菜七子騎手)
「出たなりで行きたかったのですが、3コーナーでリズムを崩して危ない場面があり、かわいそうな競馬になってしまいました。(2度目のGI騎乗について)関係者の皆様には感謝の気持ちで一杯ですし、この経験を生かして、また来週から頑張ります」
ラジオNIKKEI