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マーチS・G3」(24日、中山)
出世の遅れていた大器が、ようやくG3の勲章を手に入れた。8番人気の
サトノティターンが、重賞初挑戦で鮮やかな差し切り勝ちを決めた。
序盤は後方からじっくりと追走。直線で大外に持ち出されると、572キロの巨体から豪快なフットワークを繰り出し、堂々と先頭でフィニッシュ。その瞬間、右手で力強い
ガッツポーズをつくった
石橋脩は「力があるのは分かっていた。潜在能力は高いので、常に発揮できるようになれば楽しみ」と会心の手綱を振り返った。自身にとっては、JRAダート重賞50回目の騎乗での初勝利となった。
レース史上最高馬体重での勝利に、サトノ軍団の総帥・里見治オーナー(名義は里見治紀氏)は「気性的に大人になってきた」と、愛馬の成長した姿に笑みがこぼれた。次走は
アンタレスS(4月14日・阪神)が有力。6歳馬ながら、キャリアはまだ9戦。ダート路線で、さらなる活躍が期待できそうだ。
提供:デイリースポーツ