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ドバイシーマクラシック・UAE・G1」(30日、メイダン)
夜明け前のメイダン競馬場の芝コースに26日、カクテル光線に照らされた
スワーヴリチャードが姿を現した。向正面を17-17程度のキャンターで抜けて、ゆったりと3コーナーへ。ペースをじっと抑えて直線に向いても、手綱に従って加速を待った。ようやく力を解き放たれたのが1Fを過ぎたあたり。肩を柔らかく伸ばしてスピードを上げ、ゴールを過ぎてもしばらく緩めなかった。
3F55秒6-14秒6。庄野師は「しまい1Fだけ伸ばした感じ。前回、1回使わせてもらっているし、出国前にも1本やってきた。追い切り自体はきょうが最後でいいかと思っている。ほぼできているから、あとはスイッチを入れるだけでいいのかな」と青写真通りの調整に明るい表情を浮かべた。
21日の現地到着から2日ほどは検疫厩舎に入ってカイ食いが少し落ちたと言うが、それ以降は馬場入りができるようになってから回復したという。「環境にも慣れて落ち着いてきたね。今は一心不乱に食べているよ」とトレーナーは順調さを強調する。
この日の計量で馬体重は521キロ。前走の
中山記念を少し下回るくらいだ。「数字的にもこれをキープできたらいい。体調は上向いているよ」と仕上がりに不安はない。28日にスクーリング、29日にモレイラが騎乗して最終的な微調整を予定している。
初のG1タイトルを手に入れた昨年の
大阪杯からちょうど1年。シーマクラシックを逆襲の起点とする態勢は着々と整いつつある。
提供:デイリースポーツ