「ドバイSC・UAE・G1」(30日、メイダン)
刻一刻と迫る決戦に向け、日本の各馬が27日に最終デモを行った。シーマクラシックに挑む
レイデオロも好気配をアピール。昨年4着の雪辱といきたい。なおこの日、日本で馬券が発売される4レースの枠順が確定した。
朝一番の芝コースに現れた
レイデオロが、ゆったりとしたキャンターで発進した。手綱を取るルメールと呼吸を合わせながら直線へ。ゴールに向けて一気にギアを上げていくと、首を使った小気味良いフットワークでフィニッシュした。
4F53秒3-39秒1-12秒1に、鞍上の声が弾む。「大人になったね。ずっと
リラックスして走りました。コンディションは昨年以上だし、レースでも落ち着いていれば去年より結果を出せるよ」。落ち着き払った姿こそが成長の証しだ。
昨年は緩い流れで折り合いを欠き4着。「当時は
テンションが高くてエキサイトしてしまった」と振り返った主戦は、「スタミナがあるので、スローより速い方がいい。武器のスタミナを使えるレースを組み立てなければいけない」と本番をイメージした。心身ともに完成の域に達した第84代ダービー馬が、昨年の忘れ物を取りにいく。
提供:デイリースポーツ