27日、これまで
ホープフルS(GI)を含めて3戦無敗の
サートゥルナーリアが
皐月賞に向けて栗東・ウッドチップコースで2週前追い切りを消化した。
道中は前に
ショパン、後ろに浜中騎手騎乗の
エアウィンザーという並びで進んだ。手綱を引っ張ったままの抜群の手ごたえ。直線では
エアウィンザー(内)、
ショパン(外)のあいだに入っての3頭併せとなったが、手綱はさほど緩めないままの状態で
エアウィンザーと馬なりで併入した。
この圧巻の動きに辻野助手は「今日からCWで時計を出し始めたところ。まだ体に余裕のある現状ですが、動きは"さすが"というところをみせてくれました」と僚馬を褒め称えた。
「今の時点で2週前なので、あと2週間あればじゅうぶん力を出せる体勢になると思います」
馬体重は「先週で510キロ強」とのこと。なお、
ホープフルSはプラス12キロの500キロだった。
「見た目にもいくらか余裕はあるな、と思っていますが、それも日を追うごとにシャープになってきています。あと2週間ありますし、体はこれから出来上がってくると思います。以前よりガッチリしてきましたね。これが
ロードカナロアの血なのかな、と思いました」
古馬との併せ馬となったが、内容も馬体的にも全く見劣りするところがない印象だった。
「見劣るどころか…今後、併せる馬がいなくなってしまうのが心配なくらい。動かそうと思えば動いてしまうので。それでいて、まだ子供っぽいところはあるんですけれども、無駄なことはなしないんです。気持ちに余裕があるのか、走ることを全く苦にしていないんです」
なお、昨年までの担当者は調教師に転身(吉岡師)したため、この春からは
ヴィクトワールピサ(2010年
皐月賞、
有馬記念、2011年
ドバイWC)、
デルタブルース(2004年
菊花賞、2006年
メルボルンC)などを手掛けた滝川清史助手が担当している。
(取材・文:花岡貴子)