アルアインは昨晩、午後8時過ぎに栗東トレセンに帰厩した。
「(帰り道の)高速が普段より少し混んでいましたね。今朝はいつもの競馬後と同じくらいの疲れはありそうですけど、しっかり休ませたいと思います」と担当の音瀬助手。
音瀬助手はゲートについていったため、レースは移動のバスの中で観戦した。
「同じ勝負服の馬が3頭くらいいたし、周囲の皆さんも自分の馬を応援していたので、確認するのが精いっぱいでした。状態は良かったですね。ジョッキーも馬の個性をよく理解してくれました」
皐月賞以来の久しぶりの勝利であり、GI制覇であった。これまでの約2年間、勝てそうで勝てない競馬が続いていたが…。
「勝負事ですからね。でも、無事にいれさえすれば、いつかチャンスはめぐってくると思っていました」
アルアインはとても賢いそうだが、それが競馬での結果に直結しなかったようだ。
「(これまでは)
アルアインの賢さを掴みきれていなかったように思います。今は大人になったか?いえ、大人にはなっていないですね(笑)。でも、その個性をこちらが生かしていけるようにと思っています。
大阪杯では紛れる競馬になりましたが、それが
アルアインにとっては(好都合で)気を抜かずに走れたように思います」
皐月賞では良馬場で勝っているので、陣営は良馬場希望だった。
「でも、
大阪杯の馬場は発表ほどは良馬場っぽくなかったですね。これで勝てたので、馬場の選択肢も広がりました」
(取材・文:花岡貴子)