今年からリステッド競走が新設され、出走
ボーダーラインも1600万円とやや高めな一戦となっている今年の
桜花賞。そんななか前哨戦で好走して本番へ挑む馬たちとコンビを組むパートナーのなかには、悲願の
JRA・GIタイトル獲得がかかる騎手も。そこで今週は今なお活躍する現役ジョッキーのなかで、GI初制覇を
桜花賞で飾った騎手たちをご紹介していきます。
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レジネッタ 重賞初制覇が桜の大舞台
小牧太騎手は1985年10月、兵庫県競馬所属の騎手としてデビューを迎えた。そこから楠賞全日本アラブ優駿、摂津盃など数多の重賞タイトルを手にした。
そんな小牧騎手は、2004年3月に中央移籍し
JRAジョッキーとしてデビュー。同年の
高松宮記念が
JRA騎手としてのGI初騎乗となった。それからおよそ4年後の2008年4月、移籍以降44回目のGI挑戦での悲願達成を迎える。
その年の有力馬は
池添謙一騎手が騎乗する前年の2歳女王
トールポピー、
武幸四郎騎手の
リトルアマポーラ、
桜花賞3連覇を狙う安藤勝己騎手の
オディールなど。
小牧太騎手とコンビを組む
レジネッタは12番人気だった。
2度目のコンビで挑んだ
レジネッタと小牧騎手は15番枠からスタートすると、前走と同じように後方からレースを進めていく。その1馬身後ろには
トールポピー、そして
リトルアマポーラと有力馬はさらに後方に待機し、そのまま直線へ。
外目に持ち出された
レジネッタは、直線入り口では先頭集団からかなり離れており、そこから外にいた有力馬を置き去りにしつつ、ぐいぐいと差を詰めていくと、残りわずかといったところで先頭に躍り出てそのままゴールイン。
大波乱を演出した
ヒロインをエスコートした小牧騎手は、レース後のインタビューでは涙を流す場面も。兵庫で3000勝以上を上げた名手が感極まるGI初制覇となった。3連単は700万円を超え、当時GIでは歴代2位を記録。
レジネッタはGI舞台で重賞初制覇を挙げた。