6日に中山競馬場で行われるニュージーランドT(3歳・牡牝・GII・芝1600m)の舞台となる中山芝1600m。このコースについて解説していく。なお、中山競馬場の芝コースは内回りと外回りがあるが、芝1600mは外回りを使用する。
1コーナー横のポケットからのスタート。初角となる2コーナーまでは240mほどしかない。そのため、物理的に外枠のロスの大きなコースとして知られている。
日本一となる高低差5.3mを誇る中山競馬場の最頂部からスタートを切り、2コーナー出口から
バックストレッチにかけて4mほど下り、3コーナー中間地点から4コーナーはぼぼ平坦になる。最後の直線は310mで、残り180mから残り70mの地点に高低差2.2mの急坂が待ち構えている。
スタートから下り坂になるコースレイアウトのため、ペースは比較的速くなりやすい。最後の急坂もあいまって、310mと直線は短いながらもゴール前は白熱した攻防が繰り広げられる。
前述の通り、外枠不利のコースとして知られているが、近年は外からの差しも届きやすくなっている。
3回中山は、前2日はAコース、後6日目はBコースを使用する。つまり、
ニュージーランドトロフィーはBコース替わり3日目ということになる。先週土曜、同コースで行われた
ダービー卿チャレンジトロフィーは1.31.7という非常に速い時計で決着した。日曜日は水準レベルの時計の出方だったが、ペース次第ではかなり速い時計が記録される可能性は少なくない。また、Bコースなので内枠が恵まれるシーンは想定しておきたい。