いつもと同じ、1回目のハローが終了して、しばらく経った時間帯にCWコースで入場してきた
アドマイヤジャスタ(栗東・
須貝尚介厩舎)。今朝4日は
皐月賞(4月14日・中山芝2000m)に向けた1週前追い切りを行っている。
岩田康誠騎手を背に、
ダンサール、
アドマイヤアゼリを追いかける内容。2コーナーあたりでは、先頭との差が4秒以上、真ん中とは2秒以上といった感じだったが、向正面に入ると、その差が少し縮まって、6F標識を通過していく。
道中のラップは決して速くなかったが、3コーナーを過ぎたあたりから、スピードが乗っていって、4コーナーでは3頭が素早い動きでカーブを抜けてくる。その最内に位置する
アドマイヤジャスタだが、鞍上の手はなかなか動かない。しかし、前との差は確実に詰まっており、あとは追い出して追い抜くだけ。
でも、ラスト1F標識を過ぎても、鞍上はじっとしたまま。残り50mほどになったところでようやく動き出すと、馬も待ってましたと言わんばかりに鋭く伸びて同入まで持ち込んでいる。
時計は6F81.2〜5F66.2〜4F51.7〜3F37.3〜1F11.6秒。あえて追い出しを我慢していたとすれば、レースでも同じ戦法を選んでくれば、かなり面白いレースができるかも知れない。そんなイメージが沸いてくる動きだった。
(取材・文:井内利彰)