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中山グランドJ・JG1」(13日、中山)
オジュウチョウサン&石神が先頭で最後の急坂を駆け上がる。迫る影はない。史上初の同一重賞4連覇を、JG1の6連勝を含む障害レース11連勝(全て重賞)で決めた。
ただ、道中の様相はこれまでとは全く違った。主戦も「今までで一番厳しいレースでした」と振り返った。ハナを主張した
ミヤジタイガが2度も王者に跳び勝てば、
ニホンピロバロンが馬体を合わせてプレッシャーをかける。勝負どころでは
シンキングダンサー、
タイセイドリームが一気にまくって出る。次から次へ“ただ一頭”を負かそうと襲い掛かった。
懸命に食らいつくラ
イバルたちを、王者はひとつずつ丁寧にこなし、そして最後に突き放した。「あれだけ絡まれて、最後も脚を使ってくれる。やっぱり強いですね」とホッとした表情を見せた。
今後について長山オーナーは「予定通り。ファン投票次第で、
宝塚記念(6月23日・阪神)へ」と明言。自分の庭でさらなる箔(はく)をつけた障害界の絶対王者が、この夏再び、平地G1制覇の夢に挑む。
提供:デイリースポーツ