18日(木曜日)に英国のチェルトナム競馬場で行われた開催の、第2レースに組まれたLRメアズノーヴィスハンディキャップチェイス・シリーズファイナル(芝20F127y=約4139m)を、オッズ3倍の1番人気に推されたクパターナ(牝6、父ウェスターナー)が優勝。同馬を管理するポール・ニコルス調教師(57歳)の、英国の障害競走における通算勝利が3000勝の大台に到達した。
障害騎手として9シーズンにわたって騎乗し、ブロードヒースに騎乗して制した86年の
ヘネシーGCを含む133勝を挙げた後、91年に調教師として開業したニコルス師。93年のフェルハムノーヴィスチェイスをシーモアインディ
アンズで制してG1初制覇を果たしたが、ブレークのきっかけとなったのは1999年のチェルトナム
フェスティヴァルで、コールイクイネームでクイーンマザーチャンピオンチェイスを、シーモアビジネスでゴールドCを制覇。これを皮切りにトップリーグに名を連ねることになった。
05年/06年シーズンに初めて、英国における障害リーディングのタイトルを獲得。以降、その座に10度にわたって就いている。3000勝の中には、G1競走126勝が含まれている他、チェルトナム
フェスティヴァルにおける45の勝利が含まれている。また3000勝到達は、マーティン・パイプ、ニッキー・ヘンダーソンに続く、史上3人目の快挙だった。
(文:合田直弘)