近5年の春天を振り返ると、
シュヴァルグラン、
カレンミロティック、
フェイムゲーム、
ウインバリアシオンと、判で押したように
ハーツクライ産駒が2着に入っているのが面白い。
勝ったのは
ステイゴールド産駒の
レインボーライン、
ゴールドシップ、
フェノーメノに、母
父サクラバクシンオーの
キタサンブラック。
ステイゴールドの母母母父
プリンスリーギフトは、
サクラバクシンオーの父父父でもある。
プリンスリーギフトの血が、
トニービン(
ハーツクライ)の血を叩き合いで降してきたのが近年の春天の歴史なのだ。
プリンスリーギフトの血を引くと、脚が長くて体質が柔らかく、前駆を上手く使うフォームになりやすい。だから、3角から下って直線平坦の京都外回りコースにマッチした質になりやすいのだ。
今年の出走予定馬では、
父ステイゴールドの
エタリオウと
パフォーマプロミス、父
ナカヤマフェスタの
ヴォージュ、母
父トウカイテイオーの
ケントオー、母母父ノワール
エトワールの
フィエールマン、この5頭が
プリンスリーギフトの血を引いている。
このなかから京都外回りを上手に下れそうな、前の駆動のいいフォームの馬を探してみるのも一興だろう。
(文=望田潤)
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