「クイーンエリザベス2世C・香港G1」(28日、シャティン)
レコードで世界制圧だ。クイーンエリザベス2世Cに挑んだ4番人気の
ウインブライトが、中団から鮮やかに差し切り、人馬ともに海外G1初制覇を飾った。2番人気の
リスグラシューは3着、3番人気の
ディアドラは6着に敗れたが、日本勢にとって平成最後の海外遠征で、香港の地に美しい君が代の音色を響かせた。
チェアマンズスプリントプライズに挑戦した4番人気
ナックビーナスは、6着に敗れた。
松岡はゴール板手前で香港の空に向かい、力強く左手を突き上げた。盟友
ウインブライトとつかんだ海外G1初制覇。誇らしげに何度も拳を握った。「
ディアドラ、
リスグラシューと一緒に頑張ろうと思っていた。いい結果が出せて本当に良かった」と、チーム日本でつかんだ勝利に胸を張った。
発馬はひと息だったが、焦りはなかった。内枠を利して徐々に位置を押し上げると、抜群の手応えで4角をパス。「外にさえ出せれば」。残り2Fで前があくと、懸命のステッキで勝利に導いた。
鞍上は水曜の最終追いのため現地に駆けつけ、その後は帰国。土曜の府中で騎乗して、再び香港に戻ってきた。「僕は日本のジョッキー。週2回レースに乗るルーティンを壊したくなかった」。平成最後、日の丸を背負った誇りを胸につかんだ快挙だった。
今後は未定で、「日本に戻って様子を見て、休ませるのか、夏前に使うかを考えたい」と畠山師。「日本で
パワーアップして、またチャンスを頂けるなら頑張ります」と年末の香港国際競走にも意欲を示した。世界タイトルをつかんだ自信を胸に、さらなる飛躍を目指す。
提供:デイリースポーツ