船橋競馬場で行われる唯一のGIである「
かしわ記念」。上半期のダートマイル王決定戦とあって、1年で最も船橋が盛り上がるレースを過去10年のデータから傾向を紐解くと…。
船橋は
地方競馬のなかでは広い
スパイラルカーブを採用しており、1600mというコース設定は比較的紛れのない、どの馬も力を発揮しやすいものになっている。それだけに強い馬が勝つと思われがちだが、意外にも1番人気が勝てないレースとなっている点をまず第1のポイントに挙げたい。
地元の雄
フリオーソの引退後は完全に
JRA勢が優勢で、過去10年の成績では1番人気は[1-3-4-2]で2010年
エスポワールシチーの1勝のみ。複勝圏内で見れば、さすがに外さない確率が高いが、この“1勝のみ”という事実は頭に置いておきたい。
2点目は、同じ左回りの1600mが舞台でも同年の
フェブラリーSの結果と必ずしも一致しないこと。
ステップとしては同レース組が強いが、同年の
フェブラリーS優勝馬は過去10年で5回出走して1、3、1、8、4着という成績しか残せていない。
これは走りやすいとはいえ、ワンターンの東京と船橋のコーナー4つを回る競馬では得意の脚質に違いが出ること。必ずしも先行が有利とは限らないが、極端な追い込み馬にとっては厳しい。
もうひとつは砂質の違いで、とかく速い時計での決着になりやすい最近の
フェブラリーSに比べ、
かしわ記念は時計がかかり
パワーを要求される馬場であることが要因となっている。前述の
エスポワールシチーが2度目の挑戦で勝ったようにリピーターが活躍するレースでもあり、やはり地方ダート経験が欲しいところ。
過去10年で劣勢の地方馬について、3着内に入ったのは
フリオーソ、
ハッピースプリント、
ソルテだが、この3頭に共通するのはダート
グレード勝ちがあること。
JRA勢相手に勝った経験がないという馬ではなかなか通用しない。
以上3点を踏まえて、今年の出走馬をチェックしてみていただきたい。
(文=秋田麻由子)
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