ナイスネイチャは、今、生まれ故郷でもある北海道浦河町の渡辺牧場で、認定NPO法人引退馬協会のフォスターホースとして穏かに暮らしている。
ナイスネイチャがターフを沸かせたのは、1990年代前半から中盤にかけて。
トウカイテイオーや
イブキマイカグラらが同期だ。1991年から93年まで
有馬記念で3年連続3着になるなど、ビッグレースでは歯がゆいレースが続いたが、それがまた
ナイスネイチャのキャラクターとして定着。多くのファンに愛される1頭となった。
その
ナイスネイチャも、去る4月16日に満31歳となった。獣医師からは「年齢のわりに馬体は良い」という言葉をもらっており、毎日仲間たちと放牧を楽しむ日々を送っている。この4月16日から5月15日までの1か月間、今年で3回目となる「
ナイスネイチャ・
バースデードネーション」が行われている。
バースデー・ドネーションを直訳すると「誕生日の寄付」という意味で、友人、知人からの誕生日のプレゼントを寄付という形で受け取って、それを社会に還元するという働きかけが世界中で広がりつつあり、近年は日本でもこの仕組みを利用して、支援を必要としている人や動物、国等に寄付をするという人々が増えてきている。
認定NPO法人引退馬協会では、引退馬たちの現状を広く知ってもらい、
ナイスネイチャのように1頭でも多くの引退馬たちが穏やかな第二、第三の馬生への橋渡しをしたいという考えのもと、
ナイスネイチャが29歳を迎えた一昨年から「
ナイスネイチャ・
バースデードネーション」を行っている。
3回目となる今年は、寄せられた寄付を引退した競走馬が乗馬等の次の舞台で活躍できるように再調教する「再就職支援プログラム」のために使われることになった。競馬を引退した1頭の馬がこのプログラムで再調教を受け、新天地へと旅立つまでに3か月から半年ほどかかる。今回の目標額50万円は、その一部に充てられることになっている。
1頭でも多くの馬が
ナイスネイチャのように第二、第三の馬生に繋がり、幸せな余生を送ることができるよう、
ナイスネイチャへのお誕生日祝いの気持ちを寄付に変えて、引退した競走馬の支援をしてみるというのはいかがだろう。
※500円から寄付が可能で、クレジットカードとAmazon Pay が利用可能できます。
詳しくは下記をご覧ください。
(認定NPO法人引退馬協会のお知らせ)(寄付したい方はこちらへ)(執筆:佐々木祥恵)