前走
桜花賞はスタートが決まらなかったこともあり、後方からのレースになった
エールヴォア(栗東・
橋口慎介厩舎)。結果は7着だったが、最後の直線はしっかりと脚を使えており、今回に向けて中身ある走りだったという見方もできる。
今朝8日は
オークス(5月19日・東京芝2400m)に向けての1週前追い切り。朝一番のCWコースで
松山弘平騎手が跨り、
レッドフィオナとの併せ馬。前半はゆったりと入り、3コーナーあたりからラップを速めていく動き。先週の調教の様子を見ていると、少し
テンションが高いところもあっただけに、落ち着いて走れていた内容は少し安心するところ。
最後の直線は内から前を追い抜いていくが、その脚どりもしっかりしている。ゴールではきっちりと先着して、時計は6F82.9〜5F67.3〜4F52.3〜3F37.9〜1F11.9秒。派手さはないが、全体も終いもまとまった数字といった感じ。
道中の走りっぷりを見ていると、長くいい脚を使うタイプであることは間違いない。前走の経験で、道中脚をためて走ることも覚えたようだし、枠順や馬場状態など状況次第では、伏兵以上の存在になりそうだ。
(取材・文:井内利彰)