2006年の創設以来、春シーズンにおける4歳以上牝馬の最大目標レースとして行われている定量戦。まだ歴史は浅いものの過去の勝ち馬には
ウオッカや
ブエナビスタ、
アパパネなどが名を連ねている。
過去10年間では
阪神牝馬ステークスを
ステップレースに挑んできた馬が4勝2着4回3着3回と他を圧しているが、ドバイ帰りの初戦も2勝2着1回と健闘。定量のGI戦だけに「格」を重視したいレースだ。1〜3番人気馬は4勝2着4回3着3回。1番人気は3勝2着3回と堅調だ。
一昨年の
最優秀2歳牝馬でマイル戦はアルテミスステークス、
阪神ジュベナイルフィリーズと
チューリップ賞優勝含め6戦4勝2着1回の◎
ラッキーライラックを狙う。前々走の
中山記念では
ハイラップの流れを自ら捕まえに行って2着と高い能力を示した。3コーナーで致命的な不利を受けてリズムを崩した前走は参考外。重賞勝ちを経験している距離とコースで巻き返しに期待したい。
この舞台で牡馬を相手に
NHKマイルカップに勝ち、
安田記念2着◯
アエロリットが強敵になる。米国遠征帰りの1戦という部分でやや評価を下げたが実績は最上位だ。仮柵を設けたBコース1週目で、この馬のスピードがいきる。
逃げ、先行馬が多い組み合わせになり、タフな流れになったときに台頭してきそうなのが▲
プリモシーン。
ディープインパクト産駒のA級マイラーらしい瞬発力の持ち主で、斤量に恵まれたとはいえ同じ左回りのマイル戦、
関屋記念では目の覚めるような末脚を披露した。同じく左回りのマイル戦を得意とする△
レッドオルガも
東京新聞杯2着で、前走の
阪神牝馬Sは7着とはいえ勝ち馬とはコンマ1秒差と差のない競馬をしている。
一昨年の2着馬△
デンコウアンジュ、はまったときの△
ソウルスターリング、△
ワントゥワン、△
サトノワルキューレなど伏兵も多く難解な1戦だ。