「
日本ダービー・G1」(26日、東京)
闘魂を注入した。
皐月賞2着の
ヴェロックスが16日、栗東CWで1週前追い切り。主戦の川田を背に、長めから意欲的に追われ、6F78秒5の猛時計をマークした。
皐月賞は直線で不利を受けながらも頭差の2着。頂上決戦での逆転へ向けて、準備は着々と進んでいる。
快晴の空の下、ダービーの調教特殊ゼッケン“3”が、うなりを上げた。
皐月賞2着からの逆襲に燃える
ヴェロックスが、注目の1週前リハを行った。先行する
ジェシー(4歳1600万下)を直線でパスすると、川田のゲキに応えて鋭伸。瞬く間に僚馬を0秒7突き放した。
長めから一杯に追われ、16日の栗東CW一番時計となる6F78秒5-36秒5-11秒5をマーク。逆転へ向けての“執念”が感じられる内容だった。猿橋助手は「前走後は在厩調整。丁寧に調整してきたつもりですし、なおかつ体にも余裕があるので、しっかりと負荷をかけられるのはいい傾向ですね。結果的に、これが心肺機能のアップにつながれば」と、2400メートル克服への手応えを口にした。
東京コースを想定して、日曜(12日)に左回りとなる栗東CWで6F84秒9-12秒0をマーク。新進気鋭の中内田厩舎らしく、緻密な調教メニューでレベルアップを図る。そうできるのも、馬自身が元気であるからこそ。「前走後はもう少し反動がくるかと思いましたが、思いのほかケロッとしていました。カイバ食いも良好。オンとオフの切り替えが早いのがいいところですね」。ラ
イバルに勝る“上昇度”を武器に、世代の頂点をつかんでみせる。
提供:デイリースポーツ