美浦から
日本ダービー(5/26・GI・東京芝2400m)に出走予定の馬たちが、5月15日(水)、16日(水)にそれぞれ1週前追い切りを行った。その中の注目馬2頭の関係者のコメント。
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ランフォザローゼス(牡3・美浦・
藤沢和雄)について、
福永祐一騎手
「この馬の母や兄弟に乗っていて、この血統の傾向はある程度掴んでいます。今週(5/15)の追い切りに乗せてもらいましたが、競馬をこれまで使ってきている馬なので、特に強くやる必要はなさそうでした。ただ思ったより自分からピッチを上げていく感じではなかったので、最後は少しやっておきました。
この馬の母は、調教ではあまり動かなかったのですが、実戦で芝に入れたらトモに弾みがありました。これは持って生まれたものだと思いますし、この馬にも母のような良さがあるのではないかと期待をしています。
成長途上でダービーまで進んだのはさすがですし、
青葉賞(GII・2着)のような競馬ができたのはポテンシャルが高いからでしょう。自分自身、昨年ダービーを勝って気持ちが楽になりました。
皐月賞上位馬は強いですが、3歳のこの時期はグンと良くなる馬もいます。連覇のチャンスがあるのは自分だけなので、もちろん狙っていきます」
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ダノンキングリー(牡3・美浦・
萩原清)について、萩原調教師
「前走の
皐月賞(GI・3着)は直線で良い脚を使って伸びてきましたし、良い競馬をしてくれました。帰厩後も順調に来ています。馬の様子に合わせて、ウッド、ポリトラックなど追い切る場所を決めていて、今週(5/15)のウッドチップコースでの追い切りの動きも良かったです。ジョッキーには追い切り後、ゲート練習で感触を確かめてもらいました。特に前走の疲れは感じないので、その点は大丈夫でしょう。
ここ数戦と比べても、気性面を含めて一戦ごとに良くなっています。レース間隔が詰まっている点に関しても、影響はなく順調に来ています。スピードがあるところがこの馬の長所です。距離の延長も心配は特にしていませんし、東京コースも問題ないでしょう。速い時計の馬場も気にしてはいません」
(取材・文:佐々木祥恵)