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【日本ダービー2019予想】サートゥルナーリア、ヴェロックス、ダノンキングリーを血統で斬る! 近年の血統的トレンドにマッチしているのは?/JRAレース展望

  • 2019年05月21日(火) 12時02分
 直近5年の日本ダービーの勝ち馬、ワグネリアンレイデオロマカヒキドゥラメンテワンアンドオンリーをみると、2400mがベスト距離といえるのはワンアンドオンリーぐらいで、ワグネリアンレイデオロマカヒキドゥラメンテも、2400mよりは2000mがベターの中距離馬といっていいだろう。

 ワグネリアンマカヒキ父ディープインパクトはダービー馬で、レイデオロドゥラメンテ父キングカメハメハもダービー馬。ワンアンドオンリー父ハーツクライは、ダービーではキングカメハメハの2着だった。

 母系に目を向けてみると、ワグネリアンの母母ブロードアピールは短距離の猛烈な追い込みで人気を博した馬で、レイデオロの母母レディブロンドは6戦5勝、スプリンターズS4着の快速馬。マカヒキの母母リアルナンバーはアルゼンチンのマイルGI勝ち馬だし、ワンアンドオンリーの母父タイキシャトルは歴史的な名マイラー。

 つまり「父がダービー連対馬で、母系の近い世代にスプリンター〜マイラーの血が入る」配合で、2000mベストの馬が勝ちやすいのが日本ダービーというレースなのだ。

 サートゥルナーリアの父ロードカナロアは“世界の短距離王”だが、母シーザリオオークス馬で、半兄にジャパンC勝ち馬エピファネイアがいる。まさに父と母を足して割ったような馬で、ベストは2000mでダービーでも末脚を爆発できるタイプといえる。

 ダノンキングリーは6年前のダービー馬キズナや、先週のオークスを勝ったラヴズオンリーユーと同じ「父ディープインパクト×母父ストームキャット」の組み合わせ。母母カレッシングは北米2歳女王。母方はマイラー色が濃いので、ベストは1800〜2000mだろう。戦績や脚質や配合は、ワグネリアンと重なるところがある。

 ヴェロックスの父ジャスタウェイは、秋天やドバイデューティフリーに勝った名中距離馬。母セルキスは、独オークストライアル(独GII・芝2000m)に勝った。こちらは父も母も中距離馬だから、3強のなかでは最も距離適性が高く持続力に秀でている。こういう先行馬に乗せたら定評がある川田騎手が、スタミナの問われるレースに持ち込んでくるかどうか、そこも大きな見どころだろう。
(文=望田潤)


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