日本ダービー以来となった
金鯱賞を快勝し、その後の
マイラーズCも制した
ダノンプレミアム(栗東・
中内田充正厩舎)。前走後も在厩のまま、
安田記念(6月2日・東京芝1600m)に向けて調整を続けており、今朝23日はレースに向けた1週前追い切りを行っている。
川田将雅騎手が跨り、1回目のハローが終了した時間帯のCWコースで単走。以前なら気持ちが入りすぎているように見えたキャンターも力みなく、ゆったりと走れている印象。向正面に入ってもリズムよく駆け抜けていき、3コーナー、4コーナーもスムーズに入っていく。
最後の直線に向くあたりでひとつ上のギアが入った感じだったが、手前を替えてからもう一段階上のギア。そして、残り200mではグンとスピードが乗って、その勢いのまま、ゴール板を通過していった。
時計は6F80.2〜5F65.1〜4F50.8〜3F37.1〜1F11.5秒。全体、終いともに文句ない数字。個人的には使うたびに落ち着きが出ている印象があるし、スピードの出し入れに自在性が出てきた。現状ならレースで折り合いを欠くようなこともないだろうし、東京マイルでどんなパフォーマンスを見せてくれるか、非常に楽しみな状態になっている。
(取材・文:井内利彰)