第86回
日本ダービーを制した
ロジャーバローズは激戦から一夜明けた27日朝、自厩舎で元気な様子を見せた。
「昨晩は0時30分ごろ、栗東に帰ってきました。レース後は検体に行ったとき(注:上位入線馬はレース後に競馬場内の診療所で尿検査のための検体を提出する)は少し興奮していましたが、あとは普段と変わらない様子です」と担当の米林助手。
今朝もカイバをよく食べており、とても元気な様子だった。
レースは返し馬の直前まではメンコを二重に装着し、精神面をコントロールした。
「(ペースを)スローに落としてもダメだっただろうから、
ロジャーバローズにとっては理想的な展開でした。距離は長いほうがいいですね」
ロジャーバローズは重賞初勝利が
日本ダービーとなったが、実は米林助手にとってもこのレースが重賞初勝利だった。
「
オークスも初重賞勝ちがGIだったようですが、
ロジャーバローズもそうなりました。重賞初勝利がダービーなんて、すごいですね。勝った直後から、夢のようでジョッキーと同じく僕もフワフワした気持ちだったのですが、家に帰ってビデオを何度も見て、ようやく実感が湧いてきました。とてもとても嬉しいです」
(取材・文:花岡貴子)