「
安田記念・G1」(6月2日、東京)
勢いに乗って強豪撃破だ。
フィアーノロマーノは前走の
ダービー卿CTで重賞初制覇。大舞台へ向けて調整は順調で、万全の態勢を整えている。目下の充実ぶりなら、G1初挑戦で波乱の立役者となっても不思議ではない。
重賞ホルダーとして大舞台に挑む
フィアーノロマーノ。
アーモンドアイ、
ダノンプレミアムなど豪華な顔触れにも、高野師は28日「すごいメンバーがそろいましたが、この馬の競馬ができれば」と野心を隠さない。
陣営は前走の勝利に大きな評価を与えている。破った相手はのちにヴィクトリアM2着に入った
プリモシーン。道中は3、4番手でスムーズに折り合うと、直線ではしっかりと伸びてきた。首差の着差以上に強い内容だった。
前走後は短期放牧を挟み、22日の1週前追い切りは栗東坂路で豪快な動きを披露した。テンからグングン飛ばし、4F51秒5-11秒8の猛時計。「もともと調教は走るタイプ。デビュー前からそうだったから、時計だけでは分からない」と慎重な姿勢を見せながらも「追い切りが終わってからの息の入り方や雰囲気を見ると大丈夫かな、という気はする」と笑顔を浮かべた。
約1年7カ月ぶりにコンビを組む北村友が「力を付けていますね。状態は良さそうですし、チャンスはあると思います」と声を弾ませれば、師も「体が弱くて多少時間はかかったが、いまの充実ぶりなら」と力を込める。超一流馬が相手でも簡単に引き下がるつもりはない。
提供:デイリースポーツ