「
安田記念・G1」(6月2日、東京)
関東のリーディングジョッキーがリベンジに燃えている。昨年と同様、
アエロリットで臨む戸崎圭は“雪辱”の2文字を口にした。「昨年は2着だし、雪辱もある」。単純なように見えて、恐らく心に渦巻くものは深い。
エポカドーロで制した昨年の
皐月賞以降、G1の表彰台が遠い。今年に入ってからも、
ダノンキングリーで挑んだ
皐月賞は頭+鼻差3着。先週のダービーでも、大本命
サートゥルナーリアを振り切りながら、その前にいた勝ち馬に首差競り負け2着。他にも
グローリーヴェイズで首差2着の
天皇賞・春、
ヴィクトリアマイルでは、11番人気
クロコスミアで3着…。
アーモンドアイが抜けて強いのは、自身がよく分かっている。代打騎乗の
シンザン記念で勝利に導いており、「背中を感じていますし、素晴らしい馬」と絶賛する。それでも、1年ぶりのコンビで挑む一戦には「流れに乗る。そこを大切にしていきたい。昨年2着の雪辱をしたい」と繰り返し、気持ちでは負けていない。モヤモヤした春からスカッとした夏へ。大物退治だ。
提供:デイリースポーツ