「
宝塚記念・G1」(23日、阪神)
エタリオウが13日、初コンビの横山典を背に栗東CWで迫力十分の動きを披露。人馬の呼吸はピッタリで、初コンタクトとは思えない、スムーズな動きだった。最強の1勝馬が心強い相棒を背に、悲願のG1奪取と
シルバーコレクター返上へ。ムードは盛り上がってきた。
“手が合う”とはまさにこのことだ。
エタリオウは美浦から駆けつけた初騎乗の横山典を背に、栗東CWで
アドマイヤデジタル(4歳1勝クラス)と併せ馬。僚馬を3馬身追走すると、コーナーをスムーズに加速し、最後は首差の先着。6F83秒8-38秒6-11秒5をマークした。
「今までで一番動いた」。見守った友道師がそう言って驚くほど、呼吸の合った走りだった。「感覚をつかんでもらうことが一番だけど、1週前だから、しっかりと負荷をかけた。反応も良かった」とうなずいた。
これまで11戦して2着7回となかなか勝ち切れない
シルバーコレクターに、「日本人で一番合いそう」と指揮官はベテランの名手に騎乗を依頼。「作戦はない。ジョッキーに任せる。どんな競馬をするのかワクワクするよね」と声を弾ませた。
馬上から降りた横山典も笑みを浮かべる。「いい馬でしたよ。楽しかった。天気も良かったし、気持ち良かったもん。何も癖がなくて、乗りやすい。いつも見ている馬だし、十分走るのは分かった。来週が楽しみ。最高ですよ」。自身の鋭い感覚から期待の高さをのぞかせた。
癖馬
ゴールドシップを乗りこなし、14年
宝塚記念、15年
天皇賞・春を制するなど、大舞台で何度も難題を解いてきた職人だ。「“最強の1勝馬”なんて言われるけど、何かタイミングが合えば勝つんだって。今回依頼をもらった。これもタイミングだよ」。どう導くのか。新コンビに注目だ。
提供:デイリースポーツ