最近の取材の中で、状態の良さが見るからに伝わってくる馬がいます。牝馬の
リスグラシューです。
坂路で行われた最終追い切りも実にいいかんじでした。騎乗していたレーン騎手も好感触を得たようです。
「馬なりで進めて、最後の200mは併せ馬。最後の100mの反応もよかったです。ひじょうにいいフィーリングでした。いい仕上がりですね。馬の気持ちも前向きで元気そうだったのでよかったです」
リスグラシューのレースはすべてVTRで見ているというレーン騎手。実際にまたがってみての感想も「GOOD」とのことでした。
「ひじょうに安定して結果を残していますね。自分の
リスグラシューに対してのイメージはいいペースでレースを進めたほうがいいんじゃないかな、と思います。
その流れで前に壁をつくって直線で伸ばす、というのが理想的な競馬になるんじゃないかと思います。それでスムーズな競馬ができるといいですね」
週末は雨予報ということもあり気になる馬場状態ですが、これについては「少し雨が降っても問題ないだろう」という見解。
そして、
宝塚記念の有力馬は5頭ほどと見ているそうです。
「その中には
リスグラシューも入りますね。
キセキ、
レイデオロ、
スワーヴリチャード等、強い相手がいますね。ここまで能力の高い馬たちが集まると、どれが勝ってもおかしくないですね。当日のレースの流れによって、勝ち馬が変わるようなイメージです」
レーン騎手の
JRAの短期免許は今週で終わりです。
「この2か月という時間が過ぎるのが早かったですね。本当に素晴らしい経験ができました。たくさんの競馬場で、とても能力の高い馬たちに騎乗させていただく機会に恵まれましたし、皆さんにとても協力していただきました」
JRAに続き、NARでも短期免許を取得しています。その期間は1か月ですが、
帝王賞で
オメガパフュームに騎乗予定ですが、その後はまだ調整中です。
来年以降については、「来年もぜひ
JRAの短期免許で来日したいと考えています」ととても前向きな姿勢でした。きっと来年もとても真面目なレーン騎手のプレイに会えることでしょう。まずは今週、中央では見納めとなる
宝塚記念に注目です。
(取材・文:花岡貴子)