今週の東京競馬、土曜のメインは
アハルテケステークスです。なんとなく馴染んできたレース名ですが、そもそもアハルテケって何!?と思っている方、結構いると思います。
アハルテケとは馬の品種のひとつです。京王線の府中競馬正門前駅の改札の前に金色の像が建っているはご存知の方も多いと思いますが、あれこそがアハルテケです。
馬体の大きさなどは比較的サラブレッドに近いのですが、肌が薄くて毛が細いのでキラキラ光っているため、別名“黄金の馬”と呼ばれています。
先日、日本でアハルテケの繁殖に取り組んでいる方々にお会いして取材をさせていただいたのですが、アハルテケは想像以上に美しかったです。
写真は先日、アハルテケの仔馬が生まれたのですがその父親にあたるメデオ号です。白っぽいクリーム色の馬体が
ホワイトゴールドに光って実に
ゴージャスでした。うっとり。そんな美しさとはウラハラに過酷な環境、たとえば砂漠などで長時間過ごせるタフさも兼ね備えているそうですよ。そういう意味でもダート戦のレース名にふさわしいな、と思いました。
いま、世界にはアハルテケは3500頭しかいないそうです。つまり、世界のアハルテケを全部かき集めても東西のトレセンにいる馬の数より少ないということになります。それほどアハルテケは希少なんです。そして、アハルテケがこれから日本でどう根付いていくのか、楽しみです。
アハルテケステークスは2009年から毎年1回行われています。来年の
アハルテケステークスには東京競馬場に実物のアハルテケがお目見えしないかな!?と密かに期待しつつ、今年のレースを楽しみたいと思います。
(取材・文:花岡貴子)