先週22日(土)の東京芝1800mで行われた新馬戦では、先週ニュースで紹介した
グランアレグリアの全弟
ブルトガングが、上がり最速で、2着馬に4馬身差をつけ快勝。姉にも負けない能力の高さを見せつけた。
これから夏競馬本番。レースを熱くしてきた名馬たちの弟妹がデビュー戦で、その才能の片鱗を見せてくれるだろう。
【6月29日(土) 福島芝1200m】
◆
アルムブラスト(牡、父
リアルインパクト、
母ヴァンフレーシュ、美浦・
高橋文雅厩舎)
2週前にも取り上げたが、予定していた東京の芝1400mを抽選で1頭のみの除外に…。優先権を持ち、仕切り直しのデビュー戦になる。6月12日に坂路で4F53.5-37.5-24.1-12.1の好タイムを出しており、既に態勢が整っていることからオーバーワークにならないように調整。
先週の19日はゲート練習を行い、23日に坂路で4F58.2と軽めに乗られた。
サクラバクシンオー産駒の母は2歳時に芝1200mのオープン特別(
カンナS)を逃げ切っており、「この馬もスピードが持ち味になりそう」と
高橋文雅調教師。
鞍上は
丸山元気騎手を予定している。
【6月30日(日) 福島芝1800m】
◆
コンドゥクシオン(牡、
父ダイワメジャー、
母アドマイヤハッピー、美浦・
中舘英二厩舎)
名牝
ダイナカールの一族。
トニービン産駒の母は4勝しており、
秋華賞(11着)にも出走した。この馬が12番仔になる。初仔の異父兄
ウォータクティクスは
アンタレスSの勝ち馬。
母の姉弟には
エガオヲミセテ(阪神牝馬特別、
マイラーズC)、
オレハマッテルゼ(
高松宮記念、
京王杯SC)、
フラアンジェリコ(
京成杯AH)がいる。ゲート試験に合格後はノーザン
ファーム天栄で乗り込み、6月5日に再入厩した。
「馬格がいいし、しっかりしている。素直でコントロールも利きやすい。
ダイワメジャーの仔だけど、距離はあったほうが良さそう。追い切りでも水準以上に動けているし、初戦から楽しみ」と
中舘英二調教師。
鞍上は
丸山元気騎手を予定している。
◆
ネージュフォレスト(牝、
父ハーツクライ、
母ネイチャーガイド、美浦・
手塚貴久厩舎)
全姉に
中山牝馬Sを勝ち、
金鯱賞3着など重賞戦線で活躍した
シュンドルボン、伯父に
東京新聞杯2着の
リキッドノーツがいる。
「のんびり屋さんだけど、ひと追いごとに体つきがスッキリとしてきたし、動きも良化している。切れるというより、持久力がありそうなタイプ。芝の中距離向きだと思います」と
手塚貴久調教師。
鞍上は
戸崎圭太騎手を予定している。
【6月30日(日) 福島芝1200m】
◆
ブラックトマホーク(牡、父
カレンブラックヒル、
母デュアルストーリー、美浦・
高木登厩舎)
父は現2歳世代が初年度産駒。母は短距離戦で4勝した。異父兄に
デュアルスウォード(オープン勝ち)、いとこに
レッドクラウディア(
クイーン賞)がいる。ゲート試験に合格後はノーザン
ファーム天栄で乗り込み、6月5日に再入厩した。
「最初に入厩した頃はヤンチャなことをしていたけど、だいぶトレセンの環境に慣れたのか、走らせると思っていたよりもコントロールが利いている。しっかりしているし、ジョッキーの感触からも初戦から動けそう。気性的にも1200mから1400mぐらいが良さそうです」と
高木登調教師。
鞍上は
三浦皇成騎手を予定している。
(取材・写真:竹之内元)