「
帝王賞・Jpn1」(26日、大井)
大井の舞台でもレーンが大暴れ-。
ダミアン・レーン(25)=豪州=の騎乗で3番人気の
オメガパフュームが驚異の追い込み勝ち。道中は後方2、3番手で脚力を温存し、直線で大外に持ち出して一気に抜け出した。先行して先に抜け出した2番人気の
チュウワウィザードが1馬身1/4差の2着に粘り、3着には8番人気で南関東移籍初戦の
ノンコノユメが中団から突っ込んだ。
オーストラリアの若き名手が上半期のダート頂上決戦も制した。
地方競馬の短期騎手免許を交付されたレーンが、
オメガパフュームを勝利に導いた。
先週の
宝塚記念を紅一点の
リスグラシューで制したのは記憶に新しいところ。その敏腕ぶりをトゥインクル競馬で沸く大井でも披露した。「厩舎のおかげで仕上がりは完璧でした。多くのファンが競馬場にきてくれて、素晴らしい夜になりました」とストレートに喜びを表した。
オメガパフュームは道中は後方を追走。3角から徐々にポジションを上げて、直線は大外に進路を取る。鞍上のアクションに応えてシャープな伸び。「反応が良くて素晴らしい脚を見せてくれました」とレーン。メンバー最速の上がり3F36秒7の末脚を繰り出し、鮮やかな差し切り勝ちを演じた。
昨年暮れの
東京大賞典に続いて、2個目のG1級制覇。安田翔師は「目標にしていたレースを勝てました。馬に対して、ねぎらいの気持ちでいっぱいです」と感激の面持ちだった。今後は放牧の予定で、秋のプランについては「馬の状態を見ながらオーナーと相談して決めたい」とトレーナー。令和最初の“帝王”がさらなる高みを目指して突き進む。
提供:デイリースポーツ