JRAは5日、6月15日、16日に禁止薬物が検出された飼料添加物「グリーンカル」が納入されていた厩舎の、出走予定馬のうち計156頭を競走から除外した事案の経緯や調査結果、改善策について発表した。

　JRAは、事案発生後、販売元、小売店および薬物検査機関から聞き取りを行い、その結果、販売元から、飼料添加物の製造工程において禁止薬物が混入したことを特定したと報告があり、今後のチェック体制を強化するとともに、販売元および小売店に対して販売前の検査を徹底するように要請したことも併せて発表した。

　今後の改善策の一部としては、下記が挙げられている。

・JRA施設内に納品しているJRAファシリティーズ株式会社などの小売店に対して、最新の検査結果を反映した全製品のリストを随時提出させるとともに、JRAが小売店の店舗、倉庫等への立入り検査を通じて、提出リストと製品との照合を行う。

・「飼料添加物等の薬物検査実施要領」については関係者が間違った解釈をしないよう、より明確かつ理解しやすい文言に変更する。

・飼料添加物等の製造工程における禁止薬物混入リスクについて、飼料添加物等の販売元および小売店に対して、再点検を要請する。