7日(日)の函館5R新馬戦では、先週紹介した、祖母に
シーザリオを持つ
オーソリティが見事勝利をおさめた。
また、本日から2日間にわたってセレクトセールが開催されている。
日本ダービーを制した
ロジャーバローズは、2016年のセレクトセール出身。今年も同セール出身馬のデビューにも注目したい。
【7月13日(土) 福島芝1800m】
◆
シアンフィデール(牡、父
エピファネイア、
母ライラプス、美浦・
田村康仁厩舎)
祖母の
フサイチエアデールは重賞4勝の他、GIで2着が3回。母も
クイーンCや
スイートピーSを勝ち、
秋華賞5着など活躍した。伯父に
朝日杯FSや
阪神Cなど重賞3勝の
フサイチリシャールがいる。
ゲート試験に合格後はノーザン
ファーム天栄でトレーニングを積み、6月20日に帰厩した。先々週、先週とポリトラックコースで5Fから時計を出し、調整過程は順調だ。
「春に入厩したときから立派な馬格をしていたし、牧場で乗り込んでもらったぶん、だいぶ体力がついてきた。ちょっと馬っ気の強さがあるけど、1本目の追い切りから楽な感じで動けたし、血統的にも期待しています」と
田村康仁調教師。
鞍上は
三浦皇成騎手を予定している。
【7月13日(土) 福島芝1200m(牝馬)】
◆
マジックキャッスル(牝、
父ディープインパクト、
母ソーマジック、美浦・
国枝栄厩舎)
シンボリクリスエス産駒の母は
桜花賞トライアルの
アネモネSを勝ち、本番の
桜花賞でも3着に好走した。その産駒は全て勝ち上がっており、3歳上の半兄
ソーグリッタリング、1歳上の全姉
マジックリアリズムなどが現役で活躍している。
5月末に入厩してからはトレセンの環境に慣らしながら乗り込み、じっくりと追い切りの本数を積んだ。
「気持ちは前向き。そんなに大きくないけど、いい格好をしている」と
国枝栄調教師。先週のデビューも検討されていたが、今週まで待機して態勢を整えてきた。
鞍上は
戸崎圭太騎手を予定している。
【7月14日(日) 福島芝1200m】
◆
プリンスチャーム(牡、父
Iffraaj、
母Princess Cammie、美浦・
栗田徹厩舎)
父はイギリスのス
プリント路線で走り、重賞3勝を含む7勝。GIでは
ジュライCの2着がある。海外ではGI馬を出しており、代表産駒に
Ribchester(ジャック・ル・マロワ賞などマイルGIを4勝)など。
日本でデビューした産駒は
ダノンキャップ、
ワールドウォッチが2歳戦で勝ち上がっている。先週の追い切りは坂路で4F53.9-39.7-26.3-13.4をマークした。
「父譲りのスピードがありそうなタイプ。コンパクトな馬体で気性も前向きだし、2歳戦から動けると思います」と
栗田徹調教師。
鞍上は
戸崎圭太騎手を予定している。
【7月13日(土) 中京芝1600m】
◆
ヴィクターバローズ(牡、父
ロードカナロア、
母モスカートローザ、美浦・
堀宣行厩舎)
ディープインパクト産駒の母は2勝。その半兄(伯父)に
フライングアップル(
スプリングS)、
ナイスミーチュー(
シリウスS、
マーキュリーC)がいる。格上の古馬と併せるなど中身の濃い稽古をこなし、先週の7月3日にはポリトラックコースでラスト1F11秒台をマークした。
「ゲート試験に合格後も在厩のまま、順調に追い切りを進めてきました。少し
テンションが高いけど、いいスピードがありそうなタイプで気性も前向き。動きもいいし、初戦から力を出せる仕上がりにあると思います」と森調教助手。
鞍上はM・デムーロ騎手を予定している。
(取材・文:竹之内元)