14日に函館競馬場で行われる
函館記念(3歳上・GIII・芝2000m)について血統・種牡馬別に検証していく。なお、札幌競馬場で開催された2009年は除く。
過去10回で最多となる3回の馬券絡みが
マヤノトップガンと
ステイゴールド。2回で
ジャングルポケット、
マンハッタンカフェ、
シンボリクリスエス、
フジキセキ、
キングカメハメハ、
ダンスインザダークと続き、好走馬の種牡馬バリエーションは豊富だ。
ステイゴールド産駒は延べ12頭が出走して「1-1-1-9」、1〜3人気の支持を集めた馬が6頭いたことを思うと少し物足りず、昨年も
トリコロールブルーが1人気で6着に敗れていた。ただし、16年3人気1着、15年2人気8着の
マイネルミラノのように巻き返す例もあるので見限ることも難しい。今年は
ステイフーリッシュ、
マイネルファンロン、
レッドローゼスの3頭が出走予定。上位人気が予想される
ステイフーリッシュは
母カウアイレーンが10年
クイーンSの3着馬で、近親に
ブラックホークや
ピンクカメオがいる血統背景からもタフな洋芝はこなせそうだ。
キングカメハメハ産駒は延べ9頭が出走して「0-1-1-7」、一見すると不振に思える成績も9頭中6頭が6人気以下、18年
サクラアンプルール(7人気2着)、15年
ヤマカツエース(7人気3着)と人気薄でも侮れない。今年は19年
巴賞を負担重量59kgで制した
スズカデヴィアスと近親に18年
函館記念勝ち馬
エアアンセムがいる
エアスピネルの2頭がスタンバイ。
ハーツクライ産駒は延べ2頭が出走して「0-0-0-2」、いずれも二桁人気の人気薄で適性が図れたとは言い難く、上位人気で改めて真価を問われそうだ。なお、牡駒は函館芝2000mで「8-3-3-27」勝率19.5%・複勝率34.1%と上々の好走率を示している。今年は
アーバンキッドと
マイスタイルの2頭が出走を予定しており、後者は
巴賞を人気で凡走していたことから2戦2勝の函館芝2000mで巻き返しなるか注目したい。