最近は
地方競馬にいったん所属してから
中央競馬に登録し、
地方競馬にいた経歴が残らないまま中央デビューする馬がいます。
地方競馬の施設を使って調教は積んだけれど、実際にレースを走っていないのでそのような記載になります。
先週、松永昌厩舎に入厩した
ハクアイウィンザーもその1頭。
佐賀競馬場で育成されたのちに、栗東へやってきました。
「あちらでもかなり調教が進んでいたようですね。もともとのセンスもあるのでしょうが、栗東での調教初日からゲートがすごく速いのでびっくりしました」と中山助手。
ゲートが速い、というので、今の時期の2歳水準より上ということだろう、と思いきや…。
「いやいや、それどころではなくて。競馬を経験した古馬並みに速い!」とのこと。
へー!
佐賀競馬場で普通に佐賀競馬所属馬と一緒にトレーニングをされているメリットもあるのでしょうが、それにしてもそれは凄いですね。
父は
ヘニーヒューズ、母は
ヤマノローラ。調教初日から陣営を驚かせたゲートセンスの良さを考えると11日木曜にゲート試験を一発で合格したことが当たり前にさえ思えてしまいます。
「馬体重は500キロくらい。つくべき筋肉はまだまだついていないので、これからどれだけしっかりしてくるか、楽しみですね」
このまま順調にいけば夏競馬にお目見えする見込みです。
(取材・文:花岡貴子)