「
アイビスSD・G3」(28日、新潟)
ライオンボスは直千競馬初挑戦の前々走・
邁進特別で、衝撃の走りを見せた。好ダッシュを決めて外ラチ沿いに誘導されると、一気に
トップギアへ。全開のスピードは最後まで衰えることなく、後続に5馬身差をつける圧勝劇。勝ち時計の54秒1は1000万下では破格のタイムだ。
さらに中1週で格上挑戦した韋駄天Sでも、ダッシュ良くハナを奪うと、2F目には9秒9という驚異的なラップを刻んだ。2着馬との差は3/4馬身だったが、着差以上に余裕を感じさせる走りでフィニッシュ。持ち時計を更新し、改めて直線競馬への適性の高さを示した。
「スピードの持続力が違う。しかも、しっかり息も入れている。乗りやすい馬です」と相棒に全幅の信頼を寄せるのは、コンビで2戦2勝の鮫島駿。
17日の1週前追い切りに栗東から駆け付けると「動きは良かったし、時計的にも満足のいくものでした。人気を背負うと思いますが、それに応えられる状態です」と、自身の重賞初Vに自信をのぞかせた。
「疲れも取れて順調に来ています。距離は千二まではこなせると思いますが、まずはここに全力投球ですね」と和田郎師。斤量はここ2戦の53キロから56キロに増えるが、目下の充実ぶりなら問題はないだろう。突如現れた“直千の申し子”が歴史に新たな名を刻む。
提供:デイリースポーツ