「
アイビスSD・G3」(28日、新潟)
“千直”は任せろ!
西田雄一郎騎手(44)=美浦・フリー=が、レース史上最多となる3勝目奪取に力をこめた。
01年に新潟競馬場が改修され、同時に誕生した日本初で唯一の直線競馬。「当初はつまらないと言っていた騎手もいたけど、ボクは面白いと思いましたね」と当時を振り返る。
これまで挙げた直線競馬での16勝は歴代5位で、騎乗数は断トツの248回を誇る。「長距離戦は騎手の心理戦とも言われるけど、それは1000メートル戦でもありますね。短距離でもひと息じゃ勝てないし、先行馬、追い込み馬それぞれのペースを守りながら仕掛けどころを探る。騎手同士の駆け引きも楽しいですよ」と笑顔を見せる。
今回の相棒は
ミキノドラマー。「新馬を勝った馬で思い入れがあるし、例年以上に楽しみ。雰囲気も似ている」と言うのは、一昨年Vの
ラインミーティアだ。前哨戦の韋駄天Sで逃げ切りを許した勝ち馬を、本番できっちり差し切った。
「(前走で)どれだけの脚が使えるのか分かったし、うまく引き出してあげたい」。“千直のスペシャリスト”は期待を胸に、越後へ乗り込む。(デイリースポーツ・村上英明)
提供:デイリースポーツ