25日に愛国のレパーズタウン競馬場で行われた2歳馬のためのG3タイロスS(芝7F20y)は、オッズ1.4倍の圧倒的1番人気に推されたアーモリー(牡2、父
ガリレオ)が後続に5馬身差を付ける快勝。来年春のクラシックレースで向けた前売りマーケットで、上位人気に急浮上することになった。
過去10年の勝ち馬10頭のうち、実に半数の5頭が、その後G1勝ち馬となり、このうち4頭が翌春の3歳クラシック勝ち馬という、出世レースがタイロスSだ。
アーモリーは
クールモアによる自家生産馬で、G3アングルシーS(芝6F63y)2着、G3バリオガンS(芝6F)2着などの成績を残したアフターの2番仔にあたる。
エイダン・オブライエン厩舎の管理馬として、6月13日にレパーズタウン競馬場のメイドン(芝7F)でデビュー。ここは3着と敗れたが、続いて出走した6月27日にカラ競馬場で行われたメイドン(芝7F)を2.1/4馬身差で制し、初勝利を挙げて臨んだのがG3タイロスSだった。
レースを重ねるごとにパフォーマンスが向上し、デビュー3戦目で重賞初制覇を果たしたアーモリーを、ブックメーカー各社は来年のG1二千ギニーに向けた前売りで、オッズ11〜15倍の2〜4番人気に浮上させている。
目下のところ、
ロイヤルアスコットのLRチェシャムS(芝7F)を含めて3戦無敗の戦績を挙げているピナツボ(牡2、父シャマーダル)が、9〜11倍のオッズで二千ギニーの前売り1番人気に推されている。
(文:合田直弘)