ディープインパクトが亡くなりまして、彼を育てた池江泰郎元調教師のもとにはたくさんの報道陣が詰めかけていました。コメントもすでにたくさん出ていたし、テレビの取材も結構きている様子だったので、少し遅れて夜に少し池江先生とお話をさせていただきました。
「
ディープインパクトは、たくさんの夢と勝利を与えてくれた、宝です」
そう、噛みしめるように話していた池江先生。体調が悪いことを聞いてはいたものの、でも、まさか、
「こんなに早く逝くとは…」
これまで池江先生とはたくさん
ディープインパクトについて話をさせていただきました。その中で一番印象的だったのはダービーでのエピソードです。
「ダービー優勝は夢のようだった。表彰台にのぼって、これは夢じゃないか?と頬をつねったけれどちゃんと痛かったのを覚えています」
でも、この訃報だけは悪い夢であって欲しかった。
「ディープよ、安らかに。そう思うばかりです」(池江泰郎氏)
(取材・文:花岡貴子)