7月24日に吉澤ステーブルWESTから栗東へ帰厩した
キセキ(栗東・角居勝彦厩舎)。その翌日に坂路馬場で4F57.1秒をマークする順調さを見せていたが、今朝1日は登録している
凱旋門賞(10月6日・ロンシャン芝2400m)に向けた、本格的な追い切りを行っている。
角馬場で体をほぐした後、1回目のハローが終了した坂路で単走。前日に担当する清山宏明調教助手から「
宝塚記念の時よりもいいですよ」と聞いていたので、どんな状態か楽しみにしていたが、角馬場から坂路へ向かう時の歩く姿に力強さが漲っていた。
坂路では変に高ぶる様子もなく、スムーズにスタート。楽に駆け上がっているように見えたが、体幹がしっかりしているので、走りがパワフル。そこそこ時計は出ているんだろうなあとモニターを見ていたが、ゴールして計時された、4F53.2〜3F37.6〜2F24.3〜1F12.2秒という数字に驚くしかなかった。
全体はともかく、後半2Fがあれだけ楽に走っているように見えて、この時計。昨秋にも驚かされたが、その時以上に上昇している印象。レースまで2ヶ月以上ある段階だが、この走りを見て、ちょっとワクワクしてきた。
(取材・文:井内利彰)