2012年からサマーマイルシリーズの第2戦として行われている。「サマーシリーズ」という意味合いが生まれたからか、2012年以降前走が5月以前だった馬が連対した例は昨年の
プリモシーンのみで、それ以前は多かった長期休養明けの馬の大駆けがあまり見られなくなってきている。
1.外枠有利
過去10年で7・8枠が8勝。複勝回収率も7枠が103%、8枠が85%で他の枠を圧倒している(3位は5枠の59%)。なお、馬番8番以内で連対した5頭の内4頭は4角3番手以内だった。特に差し馬は内枠だと割引が必要だろう。
2.差し一辺倒では厳しい
過去10年で上がり3F3位以内の末脚を使った馬が勝ったのは2回だけ。昨年は差し馬のワンツーだったが、基本的に差し脚だけでは通用しにくいレースだ。特に近年は先行馬有利の傾向で、過去5年で馬券になった15頭中9頭は4角5番手以内だった。
3.中距離で持続力を発揮した実績
新潟外回りの最後の直線は約660m。特に好位から競馬する馬にとっては、持続力が必須となる。昨年3着の
エイシンティンクルはそれまで1800m以上を逃げて好走を続けていたし、一昨年1着の
マルターズアポジーは小回り中距離重賞を逃げて2勝、16・17年馬券に絡んだ
ダノンリバティは
シリウスSを先行して2着などの実績があった。
ミエノサクシードは
中京記念で4着。外が伸びない特殊な馬場の中、外枠からインに潜り込んで差してきたが、ロスがあったのは間違いない。ここ2走は後方でレースを進めているが、
阪神牝馬S(3着)のように好位でも競馬できる馬。道中極端にペースが上がらない新潟マイルというコースもこの馬には合っている。外目の枠なら。