JRAは5日、「2019
ワールドオールスタージョッキーズ」(24、25日・札幌)に出場する14騎手を発表。藤田菜七子騎手(21)=美浦・根本=が、JRA女性騎手として初めて選出された。勢い止まらぬデビュー4年目の紅一点は、世界の名だたるジョッキーとの競演に胸を躍らせている。
2016年のデビュー以降、絶えず注目を浴び続け、その期待以上のパフォーマンスで応えてきた藤田菜七子が5日、騎手招待競走「
ワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)」に選出された。
6月30日のウィメンジョッキーズワールドC制覇により“世界女王”の称号を手にしたJRA騎手紅一点は、北の大地で世界のトップジョッキーたちと腕を競い合う。菜七子は「信じられない気持ち。素晴らしいシリーズに参加できてうれしいです」と喜びのコメントを寄せた。
舞台は初騎乗となる札幌。同じ女性ジョッキーとして尊敬するリサ・オールプレス騎手(44)=ニュージーランド=も出場するとあって、「憧れの存在。一緒に乗るのが楽しみです。いろいろと勉強させていただきたい」と“競演”に胸を高鳴らせている。
今回はリサのほかにも、女性の
ミカエル・ミシェル騎手(24)=フランス=が招待された。「まだ面識はないのですが、若い方なんですよね。フランスで実績を残しているジョッキーですし、情報交換などができれば」。最多24回出場の
武豊やMVJのルメール、大井のレジェンド
的場文男ら日本のメンバーも豪華。例年以上に盛り上がりそうだ。
3日には5週連続勝ち鞍を挙げ、4日にはJRA通算70勝に到達。8月に入っても存在感を示し続けているが、この後も“イ
ベント”がめじろ押しだ。9日は22歳の
バースデー。10日は世界の12騎手で争われる英国のシャーガーC(
アスコット競馬場)に参戦する。12日には
クラスターC(
盛岡競馬場)で
コパノキッキングに騎乗して自身の重賞初制覇へ挑み、19日は帯広でばんえい競馬、そして札幌でのWASJ-。
「まだまだ成績的にはもっと勝たないといけないのですが、いろんな方に支えていただいて、ここまで想像していた以上に充実したジョッキー生活ができていますね。ありがたいです」。ファンにとっても菜七子にとっても、アツい夏となるに違いない。
提供:デイリースポーツ