菜七子の熱烈サポーターを自認する“Dr.コパ”こと小林祥晃オーナー(72)が、自身初のJRA5週連続V、英国のシャーガーC参戦、そしてWASJ初選出と勢い止まらない藤田菜七子騎手(21)=美浦・根本=へ、熱いエールを送った。また、菜七子&愛馬
コパノキッキングで挑む
クラスターC・交流G3(12日・盛岡)を目前に控え、レースへの意気込み、さらには海外遠征の夢などを語った。
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-WASJに藤田菜七子騎手が選出されました。
「それは良かったねぇ」
-先週は自身初のJRA5週連続勝利を決めるなど、このところの菜七子騎手は絶好調。
「2月のデイリーさんのインタビューで、“菜七子は2月から運気が上がって行く”って話したけど、その通りになっているだろ。今年は彼女にとって、そういう年なんだよ」
-その2月は
フェブラリーS(
コパノキッキング)でG1初騎乗。5着でした。
「頑張ってくれたと思うよ。結果はともかく、あれ以降、彼女の顔つきが変わってきたよね。何か勝負師の顔になってきたというか、それに自信を持って乗っている感じがする。やっぱり、G1を経験したっていうのは違うのかなあ」
-先週終了時点でJRA通算で70勝を挙げています。
「菜七子には“年間50勝しろ!”って言っているんだけど、それも夢じゃないよね。今は普通に勝つでしょ。そろそろ菜七子が勝ったからって、ワーワー騒がなくなるんじゃないかな。数も乗せてもらっているし、いいことだね。それだけ馬主や調教師からの信頼を得てきた証拠だよね」
(続けて)
「ただ、ひとつ注文をつければ、もう少し“汚い騎手”になってほしい。汚いって、ちょっと表現は適切じゃないかもしれないけど、レースで器用に立ち回れるように、っていう意味かな。まだ自分自身を表現し切れていないところも感じる」
-6月30日にスウェーデンで行われたウィメンジョッキーズワールドCでは総合優勝を果たした。
「大したもんだね。今年の菜七子には大きな壁を乗り越えてもらいたい。それが年間50勝と重賞制覇。それを越えるとまた、さらに変わってくると思うなぁ。ボクにとっても“菜七子と重賞を勝つこと”を一つの目標として宣言しているからね」
-盛岡の
クラスターCが迫ってきました。力が入りますね。
「
コパノキッキングは、当たりの柔らかな菜七子に合っていると思って依頼した。
東京スプリント(大井=2着)の後の
北海道スプリントC(門別)はフレグモーネで使えなかったけど、スタッフが頑張ってくれて、うまく調整してくれている。今は函館競馬場で調整していて、レースの2日前に盛岡へ入る予定。盛岡のコースも合っていると思うし、楽しみだね」
-勝ったらブ
リーダーズCス
プリント・米G1(11月2日・サンタ
アニタパーク)遠征を予定している。さらには来春のドバイと、夢が膨らみますね。
「ドバイはまだ分からないし、アメリカも今回の結果次第。ただキッキングはまだ4歳だし、これからのことを考えれば、外国の競馬を経験させて脚を測るのもいいかな。それはもちろん、菜七子にとってもね。前から彼女にも“キッキングと一緒に外国へ行くぞ!”って言ってあるからね。いずれにしても、菜七子と重賞を勝ちたい。繰り返すけど、彼女にとって今年は、大きな壁を乗り越えるチャンスの年。応援してあげてください」
提供:デイリースポーツ