「
エルムS・G3」(11日、札幌)
いずれは同厩舎の先輩を超す存在へ-。野中厩舎のダート馬といえば、今年の
フェブラリーSを制した
インティがいるが、年齢が一つ下のグリムも、大舞台での活躍が期待される1頭だ。
まだG1経験こそないが、4歳夏の段階で既に重賞4勝というのは誇れる成績だ。前走の
マーキュリーCも直線あっさり抜け出して快勝。充実ぶりを大いにアピールした。「ジョッキーがうまく乗ってくれて、いい勝ち方をしてくれたと思います」と湯浅助手は笑みを交えて振り返った。
グリムのストロングポイントはレースセンス。「操縦性の高い馬。前回もうまく前を見ながら競馬してくれました」と同助手。これまで、右回りは(4・1・1・0)と安定した成績を残す。「輸送も問題なく、いい状態でレースを迎えられる」なら、初の札幌コースでも好勝負が期待できる。
「ここで賞金加算して、いずれはG1に出たいですね」。この秋、先輩
インティとの対戦を実現させるためにも、ここは負けられない戦いになる。
提供:デイリースポーツ