8月13日の午後から検疫厩舎へ移動して、
凱旋門賞(10月6日・ロンシャン芝2400m)を最大目標とする海外遠征へ向けた調整を行っている
キセキ(栗東・角居勝彦厩舎)。今朝14日はCWコースで単走の追い切りを行っている。
走路馬場はもちろん、角馬場なども貸切での調整。そんなこともあって、歩いている途中に止まる仕草など見られたが、騎乗する清山宏明調教助手が促すと素直に指示に従うといった感じ。
3時10分ごろから15分ほど調整した後、Cコースへ入場しての追い切り。いつもなら気持ちが乗りすぎることを気にしていたが、今回の場合はその逆を心配したくらい。ただ、いざ走り出すと、いつものように弾んで向正面を駆け抜けていき、3コーナーあたりからラップが少し速くなるといった走り。
最後の直線ではしっかりとスピードに乗ってフィニッシュ。時計は5F76.2〜4F58.4〜3F42.6〜1F12.3秒。ちなみに6Fから5F区間のラップは23.6秒。そして、ゴールを過ぎてからも14秒を少し切るようなラップだった。
レースまで時間があるということもあり、最後の直線での表情は穏やか。ここから調整が進んでいくと、また違った表情になってくると思われるが、この暑さの中、気持ちに余裕を持って調整できている点は良いことではないだろうか。
(取材・文:井内利彰)